シリア

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各地で民主化を要求するデモが発生。デモ隊への攻撃で死者も。[関連情報]

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基本データ

概 要
面積18.5万平方キロメートル(日本の約半分)
シリア・アラブ共和国
シリア・アラブ共和国
人口22,517,750人(2009年世銀)
首都ダマスカス
人種・民族アラブ人(90.3%)、クルド人、アルメニア人、その他(9.7%)(2009年 CIA The World Factbook)
公用語アラビア語
宗教イスラム教90%(スンニー派74%、アラウィ派、ドルーズ派16%)、キリスト教10%
政体共和制
外務省: シリア・アラブ共和国

反政府運動の激化

非常事態法(1963年発令)によりデモ行為が禁止されているが、2011年3月18日の数千人規模の抗議デモ以降、各地でデモが拡大(ジェトロ)。
2011年2月以降フェイスブック上で政府へのデモを呼びかける動き。各地で小規模なデモ
2011年3月18日南部のダラアで、金曜礼拝後に数千人規模の抗議デモ
2011年3月29日シリア内閣が総辞職。事実上の更迭により国民に融和姿勢を示し、デモ沈静化を図るのが狙いとみられる産経新聞
2011年4月3日前農相を新首相に指名

国連の対応

経済制裁をめぐる動き

年月日対 応主な内容
2011年4月30日米が大統領令アサド大統領の弟の軍司令官や情報機関の長官らに米国内での資産凍結
2011年5月7日米がシリアに警告
2011年5月11日EUが制裁発動デモ弾圧に用いられる武器や装置の禁輸のほか、政府高官13人の資産の凍結と、EU域内への渡航禁止
リンク先は47NEWS、産経新聞、AFPBB News

軍事介入をめぐる論争

シリアへの武力介入や反体制派への武器供与について、米国で賛否が議論されている。
立 場筆 者抄 訳原 文
賛成Steven A. Cook (米外交問題評議会)昨年3月から政府に公然と立ち向かってきた多くのシリア人によってアサド政権が間もなく崩壊しようとしているのなら、シリアへの武力介入をめぐって議論する必要はないだろう。だが、そうした論理は日に日に説得力を失っている。武力介入についての前提を再考すべきときだ。It's Time to Think Seriously About Intervening in Syria(2012年1月17日)
Shadi Hamid (ブルッキングス研究所ドーハセンター)リビアへの軍事介入が前例になることを願う。つまり、どの国であれ民主化を求める勢力が虐殺の危機に直面したとき、彼らから要請があれば、米欧と同盟国が正当な選択肢として軍事介入を検討すべきである。Why We Have a Responsibility to Protect Syria(2012年1月26日)
反対Marc Lynch (ジョージ・ワシントン大学)米国はシリアへの軍事介入を検討すべきではない。高リスクで費用のかさむ外交政策は、単に道徳的な怒りを表す手段として取ることはできず、成功する可能性が高くなくてはならない。いま議論されているどの軍事的選択肢でも、許容できるコストで事態を改善する可能性は低く、失敗すれば事態をさらに悪化させる。No military option in Syria(2012年1月17日)
Ed Husain (米外交問題評議会)シリアでの軍事的選択肢を追求することは戦争行為だ。アサドは遠慮なくイスラエルにロケットを打ち込んで報復するだろう。現在の内戦が近隣諸国にも波及する恐れもある。レバノンがさらに不安定化し、イランがイラク国内で堂々と勢力を強めるだろう。We Intervene in Syria at Our Peril(2012年2月1日)

現地の最新情報

ライブブログ・ツイッター(英語)

中東メディアの報道

日本政府の対応

平和的なデモに対して、シリア政府が暴力を使用することなく、抑制的に対応し、市民の声に耳を傾け、諸改革に取り組み、安定と発展を実現し、中東の平和のために重要な役割を果たす国としていくことを期待。

イスラエルとの関係

ゴラン高原をめぐって緊張関係が続いているほか、2007年にイスラエルによってシリアの施設が空爆された。この施設は原子炉だった可能性が非常に高いと指摘されている(ロイター)。

ゴラン高原

シリア・アラブ共和国南西部の高原。シリアとイスラエルの間で占領を繰り返した。国連は1974年、両国が兵力引き離し協定に合意したのを受けて、停戦監視と両軍の兵力引き離し状況を監視する「国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)」を設立した。
日本は1996年2月からゴラン高原に展開するUNDOFに司令部要員・陸上自衛隊の輸送部隊等を派遣し、現在も司令部業務や輸送などの後方支援業務を行っている。

【解説・見方】混乱と中東和平への影響

シリアは中東和平を含めた地域の安定化に対して極めて重要な地位にある国家であり、混乱が続くことによる及ぼす影響の大きさが懸念されている。
米大統領、シリアを異例の非難 イランにも言及 中東和平にらみ対応苦慮 - 産経新聞(2011年4月23日)オバマ政権は包括的な中東和平の実現とイランの孤立化のため、表立ったシリア批判を控えてきたが、エスカレートする一方のデモ弾圧に圧力強化を余儀なくされた形だ。
シリア「体制転覆」シナリオを封印 周辺国や米に警戒感 - 産経新聞(2011年3月30日)共通するのは、シリアの不安定化で現在の力の均衡が変化することへの懸念だ。
シリア情勢(早とちりのコメント) - 中東の窓(2011年3月29日)問題は、両アサドの下で、余りに完全に反対派が抑え込まれ、アサド政権が潰れた場合の先が全く読めないこと。

【解説・見方】米国のシリア対応

シリアとトルコ、アメリカとの関係

  • 「トルコ」トピックの政治部分参照。

政治

1970年以来シリア大統領職にあったハーフェズ・アサド大統領は、国内少数派(アラウィー派)の出身ながら、巧みな政治手腕(多数派スンニー派の掌握)により長期安定政権を維持したが、2000年6月10日に69歳で死去。その後は、次男バッシャール・アル・アサドに政権が平和裡に移譲された。共和政体下にあるものの、実質はバアス党による一党支配。

外務省

経済

基本的には社会主義的計画経済を維持しながらも、近年は緩やかながら民間資本の導入と規制緩和を中心とした経済政策を採用。一次産業主体の産業構造からの脱却等が課題となっている。

外務省

基礎的指標
主要産業石油生産業、繊維業、食品加工業
GDP約521億ドル(一人当たり 2,474ドル)(2009年世銀)
GDP成長率4.0%(2009年世銀)
インフレ率2.9%(2009年IMF)
失業率8.5%(2008年推定)
通貨シリア・ポンド
為替レート1ドル=46.8シリア・ポンド(公定レート)(2010年 シリア中央銀行)
外務省:シリア・アラブ共和国

文化・社会

料理

シリア料理のおもな食材は豆、野菜、肉。味付けには「スンマーク」と呼ばれる酸味のあるパウダーや、コリアンダー、ミントなどが使われる。All About「グルメ・各国料理(海外)」ガイド記事「シリア料理」(2009年10月1日)

世界遺産

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