大相撲八百長疑惑

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賭博事件の捜査過程で判明。関与したとされる力士、親方が処分された。[関連情報]

ヘッドライン

元星風の解雇は「有効」=八百長への関与認定―東京地裁

 大相撲の八百長問題で日本相撲協会から不当に解雇されたとして、元十両星風のボルド・アマラメンデ氏(28)=モンゴル出身=が、協会を相手に十両力士としての地位確認などを求めた訴訟の判決で、東京地裁の渡辺弘裁判長(竹田光広裁判長代読)は24日、八百長をしたと認め、解雇は有効として訴えを退けた。元星風側は控訴する方針。(時事通信)
[記事全文]

元十両星風の八百長認める判決 - 星風は判決の後の記者会見で、「納得ができないので、最後まで闘いたいです。本当に相撲が好きなので、できるだけ早く土俵に戻りたい」と述べ、控訴する方針を明らかにしました。NHK(5月24日)

◇元力士らの証言の信頼性が争点に
【大相撲八百長】元力士らの証言の信頼性が争点か 訴訟、予断を許さないものに - 産経新聞(2011年4月14日)
元星風の訴訟が結審 判決は5月24日 - スポニチアネックス(3月5日)

◇元十両星風
星風芳宏 - goo 大相撲
星風芳宏 - ウィキペディア

◇大相撲の八百長問題
時論公論 「八百長のてんまつ 大相撲の再生は」 - NHK解説委員室ブログ(2011年5月6日)
2011年2月の八百長メール問題 - 処分された親方、力士の一覧。関連情報エリア
大相撲八百長問題 主なメールのやりとり - 時事通信

◇関連トピックス
大相撲 - Yahoo!トピックス

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時系列

日 付概要(記事の引用元)
2011年
2月6日日本相撲協会が臨時の理事会を開き、八百長疑惑の影響のため、3月13日から開催予定だった大相撲春場所の中止を決める。本場所中止は、1946年夏場所(戦争で被災した国技館の修復遅れが理由)以来、65年ぶり(サンケイスポーツ)
2月3日十両の千代白鵬、三段目の恵那司、元幕内春日錦の竹縄親方が八百長への関与を認めていたことが、相撲協会関係者への取材で判明(時事通信)
2月2日野球賭博事件の捜査過程で力士の携帯に星の売買していたメールの記録が発見されたと報道(毎日新聞)
2009年
3月26日朝青龍の全勝優勝の八百長疑惑記事に関しての訴訟の判決
3月5日北の湖前理事長の八百長疑惑記事で講談社側に賠償支払いを命じる地裁判決(時事通信)

2011年2月の八百長メール問題

処分された親方、力士

処分力士・親方の一覧
引退・解雇
幕内徳瀬川白馬春日王光龍
猛虎浪琴春日蒼国来(解雇)
十両以下将司豊桜境沢霜鳳
旭南海安壮富士若天狼清瀬海
星風(解雇)保志光十文字霧の若白乃波
白乃波山本山
親方谷川親方(解雇)
出場停止2年
竹縄親方千代白鵬恵那司

問題となったメールの内容

八百長メール疑惑で名前が挙がった力士ら

携帯電話所有者
千代白鵬春日錦(現竹縄親方)
メールに名前のあった力士
海鵬(現谷川親方)翔天狼霜鳳光龍
豊桜旭南海若天狼清瀬海
白乃波山本山恵那司
リンク先はgoo 大相撲

事件に関する証言

解雇の有効性

日本相撲協会の規定上、力士は日本相撲協会に所属していると定められているが、「労働者」であるとは規定されていない。力士が「労働者」である場合、労働契約法などにより解雇が制限される。
All About「人間・金銭トラブル」ガイド記事「八百長問題の力士解雇処分は、法的に有効か?」(2011年5月16日)

週刊現代の報道

裁判での判決例

八百長疑惑での名誉毀損訴訟

東京地裁、浜秀樹裁判長
週刊現代の記事で名誉を傷付けられたとして、発行元などを相手に起こした損害賠償請求訴訟
原告北の湖前理事長、日本相撲協会
被告講談社、執筆者など
原告側損害賠償請求額1億1000万円
判決内容被告側に対して、1,540万円の支払い命令記事内容取消広告掲載命令
判決日2009年3月5日

統計的な検証

名誉棄損について

刑事事件の場合

公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損し、被害者が告訴をした場合には、罪に問われる場合がある。ただし、公共の利害に関する場合には、被告側が、その事実の公共性・公益性・真実性の証明をし、刑法第二百三十条の二第1項に該当すれば、罪にならない。
名誉毀損罪

刑法第230条 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。

刑法第三十四章 名誉に対する罪

八百長の語源

「八百屋の長兵衛」が略されて「八百長」になったと言われている。「長兵衛は碁の名手だったが、上客である相撲の年寄に対し、手心を加えて接待碁をしていた」と言われている。(All About ガイド記事「碁は一般語源の宝庫」より)

スポーツか興行か、の議論

相撲=国技、とみなす考え方がある一方、今回の八百長疑惑で競技なのか興行なのかという議論も噴出している。

「スポーツ」だから八百長はダメ?

大相撲をスポーツと同一視したうえで「筋書きのないドラマを期待したのに」と嘆く一部報道には、違和感を抱く。大相撲をスポーツとみなし、勝負自体を目的化すれば問題解決、とは思えないからだ。(毎日新聞「ばってん日記:大相撲はスポーツか /熊本」より)

やくみつる氏のコメント。「八百長の話は以前からあり、見ていて『おやっ』と思う取組もあったが、ファンはそれもひっくるめて楽しんでいた。相撲には興行という側面もあるから、それ(八百長)をいうのはやぼという気持ちだった」(MSN産経ニュース「やくみつる氏「もう観念するしか」 杉山邦博氏「泣きたい」」より)

石原慎太郎東京都知事「歌舞伎の見得(みえ)を堪能するみたいに騙されて見て楽しんでいればいい。そういうものだよ、相撲とは」(レスポンス「石原都知事「八百長なんか昔からあった。当たり前」」より)

もともとは神事、伝統文化だったのでは


大相撲は見せ物から始まった伝統文化。極めて「芸能」に近い“出し物”だと思っている。事実、力士はちょっと前まで芸者、たいこ持ち、役者と同じように「ご祝儀」を主たる収入源にする“サービス産業”でもあった。(毎日新聞「牧太郎の大きな声では言えないが…:大相撲はスポーツ?」より)

相撲の神事は、天皇制ではない、天皇へ奉納するが、相撲自体の神事は、国つ神の次元にある。雨乞い相撲がなされた。河童は人間に、川べりで相撲をいどんだ。芸能の一種として、神/芸能の文化を領有している。神社の祭神に奉納すると同時に、民の娯楽である。「相撲神事」は、競技でなくとも、神との関わりとして、「奉納相撲」と本質的には同じである。(ホスピタリティの場所「大相撲、八百長と情の星:神々が消えた、社会化の末路:民俗文化と<社会>との矛盾」より)

これはスポーツではなく伝統芸能だという位置づけをすることかもしれない。あれは力と技を競っているのではなく、美しい「型」を見せているのだ、と。一種の「踊り」と思えば、むしろ流れや結末が決まっているのは当然ということになろう。(H-Yamaguchi.net「スポーツとして、伝統芸能として」より)

今後の「大相撲」のあり方を考える

特別調査委員会による徹底調査などでの「清浄化」を目指す一方で、大相撲の存在意義に対してさまざまな意見がある。

競技として
競技化してしまったら、その大相撲の大相撲たる部分が、大きく失われてしまう可能性が高く。それでも、競技化すべしというなら、階級制の導入まで視野に入れるべきだろうし、そこまではさすがにという事でも、1年6場所なんて無理なんだから、3場所位にして、あとはワーク前提の地方巡業の数を増やして、収支構造を考えたらどうだろう(電脳如是我聞 - 長尾メモ8 weblog「八百長を元から包含している大相撲」より)

興行であれば
柔道のようにしきたりをルールにしっかり置き換えて、海外へ向けて国技を開放して国技館でワールド相撲カップをやるような、そのぐらいの規模感で八百長を排除するぐらいしか、真面目に考えれば方法はないような気がします(切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man's Blog「角界の八百長問題はスポーツ興行全体の問題として認識するべき」より)

公営競技にしてしまえば
いっそのこと、日本相撲協会の相撲競技を「公営ギャンブル」の開催機関〔胴元〕に認定してあげればよい。ただし「八百長」なしの競技とするのは当然である。現在は関取しかもらえない賃金制度を大幅に変更し、全員に通常のサラリーマン・労働者と同じに給与を支払うのがよい(社会科学者の時評「■ 日本相撲協会−八百長−天皇杯(その2) ■」より)

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