月探査

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2007年の中国の探査衛星に続き、08年にインドも探査機を打ち上げた。また09年は人類の月面着陸から40年。[関連情報]

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月探査をめぐる世界的な動き

1960年代には、アメリカと旧ソ連が国力をかけた有人月探査競争を繰り広げた。しかし、その後探査の興味は他の惑星や地球周辺の宇宙利用へと移り、1980年代には月探査は全く行われなかった。
しかし、アポロ計画などにより得られたデータの解析が進むにつれ、科学的な目的でより詳細なデータを得たいという科学者の要望が強まった。また、新興宇宙国が月探査を目指すなど、再び月を目指す動きは1990年代半ばから強まってきた。
2000年代に入り、ヨーロッパ(2003年)、日本(2007年)、中国(2007年、2010年)、インド(2008年)、アメリカ(2009年)が次々と月探査衛星を打ち上げ、ロシアは計画中。
将来の有人月探査については、アメリカ、中国などで計画中。日本でも将来の有人月探査を目指す動きがある。
一方、景気後退に伴う巨額の財政赤字などの問題が生じたアメリカは、2009年に将来の宇宙探査計画の見直しを行う「オーガスティン委員会」を立ち上げ検討を行った。2010年2月、アメリカ・オバマ政権は、有人月探査計画を含む将来的な有人宇宙探査プログラム「コンステレーション計画」を中止すると発表した。

アメリカの月探査

2009年6月18日(日本時間では6月19日早朝)に「ルナー・リコネサンス・オービター (LRO)」が打ち上げられた。月表面を解像度50センチという高い精度で撮影し、将来の月面基地の候補地などを調べる。また、LROと同時に打ち上げられた「エルクロス(LCROSS)」は、10月9日に月の極地域に衝突し、巻き上げられるちりを観測することで、月の水(氷)の存在を調べ、水の存在を確認した。
アメリカは長期的には月に再び人を送ることを目指しており、2004年にブッシュ大統領(当時)が発表した「新宇宙政策」の中で、2020年頃までに月に人を送ることを目指すことを発表した。これによりNASAで計画されたのが「コンステレーション計画」で、月だけではなく、将来的には火星にも人を送る計画であった。しかし巨額の予算が必要となることから、財政赤字を懸念するオバマ政権の方針により、2010年2月に中止の方針が打ち出された。
その後、低コストでの探査計画を目指すNASAのディスカバリー計画に基づき計画された月探査計画「グレイル」で、2011年9月10日、2機の探査機からなる「双子探査機」がフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。これまでに行われてきたどの惑星の調査よりも正確な重力場の測定を行い、月の地殻とマントルの密度の違いや月の内部構造、その形成の歴史について明らかにすることのが目的(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト)。

インドの月探査

2008年10月22日、インド初の月面無人探査機「チャンドラヤーン1号(Chandrayaan-1)」が打ち上げられた。11月8日に月を周回する軌道に投入され、観測を実施していたが、2009年8月29日に通信が途絶し、探査は終了した。
インドは2013年をめどに、周回機、着陸機、ローバーを組み合わせた「チャンドラヤーン2」を打ち上げる計画である。

中国の月探査

2007年10月24日、中国初の月周回衛星「嫦娥1号」が四川省の西昌衛星発射センターから打ち上げられた。約1年半にわたる探査の後、2009年3月1日、月面に落下して探査は終了した。
この嫦娥1号の予備機体を利用し、一部科学測定機器の性能を向上させた「嫦娥2号」が2010年10月1日に打ち上げられた。嫦娥1号よりも精密な月データを収集することになっている。
中国は、系統的な月探査を計画しており、最終的には有人月探査を目指しているとされる。
  • 嫦娥3号…着陸機およびローバーと推定される。2012〜13年頃打ち上げ予定。
  • サンプルリターン機…2017年頃に打ち上げ
有人月探査については、2025〜2030年頃に計画していると報道されている。

ロシアの月探査

2012年にロシアの「ルナグローブ」が打ち上げられる予定。月に高速で衝突し、地表に潜り込んで探査を行う「ペネトレーター」という装置を搭載する計画である。

人類初の月面着陸から40年

1969年7月20日、アメリカの月探査船アポロ11号が着陸船イーグルで月面に着陸。船長ニール・アームストロングが、人類史上初めて月の上を歩いた。2009年はアポロ11号の着陸からちょうど40年にあたる。

月の水、予想の100倍存在か

2009年10月9日に月の表面下における水や氷の有無を調査する目的で月面探査機「エルクロス」が月面に衝突、月表面にかなりの量の水が存在することが確認されたが、約40年前に米国が進めたアポロ計画で採取し持ち帰った月の石などの分析結果から月の内部に予想の100倍の水がある可能性が発表された。(AFPBB News、47NEWS)

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