小惑星探査機「はやぶさ」

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多くの困難を乗り越え7年ぶりに地球に帰還した日本の小惑星探査機。小惑星イトカワの微粒子が入ったカプセルを持ち帰った。[関連情報]

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「はやぶさ」とは

宇宙科学研究所(当時)が1990年代から開発を進め、2003年5月9日に打ち上げた工学実験衛星。将来の月・惑星探査技術の基礎として、小惑星からサンプルを採取することや自律制御、大気圏再突入などの技術を確立することを主な目的としている。2005年夏にアポロ群の小惑星イトカワに到達し、観測。同年11月にサンプルの採集を試みた。
その後、通信断絶や姿勢制御装置の故障など相次ぐトラブルに見舞われたものの、乗り越えて帰ってきた小惑星探査機はやぶさは、「はやぶさ君」としてインターネットで人気を博した。2010年6月13日に地球に帰還。大気圏に突入するときの様子はインターネットで生中継され、多くの視聴者を集めた。
現在、回収されたカプセルはJAXAにより分析が進められている。

映画はやぶさ×文部科学省

文部科学省は、国民に広く宇宙政策に対する理解・普及を図ることを目的として、今年度公開予定の小惑星探査機「はやぶさ」をテーマとした映画3作品とタイアップ企画を実施することを決定。

はやぶさの写真、動画、音声

帰還カプセルの展示

現在、「はやぶさ」の帰還カプセルの展示が全国で行われている。

「はやぶさ」の目的

小惑星「イトカワ」の観測

サンプルを地球に持ち帰り、分析を行うことで、「惑星が誕生するころの太陽系星雲内の様子がどうであったのか」についての手がかりを得る。
[写真]宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration Agency、JAXA)が公開した小惑星探査機「はやぶさ(Hayabusa)」(手前)と小惑星「イトカワ(ITOKAWA)」のイメージ図。(c)AFP/JAXA/Akihiro IKESHITA
カプセルの地球帰還
[写真]オーストラリアの砂漠地帯に小惑星探査機「はやぶさ(Hayabusa)」が投下したカプセルを回収する宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration Agency、JAXA)の職員(2010年6月14日公開)。(c)AFP/JAXA

「はやぶさ」の成果

「月以外の天体に着陸し、史上初めて帰還した宇宙機」と「世界で最も長い年月となる2592日の航海から帰還した宇宙機」という二つの記録をギネス世界記録に申請。

往復飛行を実現させたイオンエンジン

はやぶさの別の目的として、イオンエンジンを使った宇宙空間の航行、エンジンの長期稼働を実験するという意味があった。イオンエンジンとはロケットエンジンの一種で、イオンの持つ電荷を使って加速・推進するためのエンジン。今回、はやぶさに使われたイオンエンジンはNECが開発したもの。All Aboutガイド記事「満身創痍探査機「はやぶさ」が残した実績」

小惑星イトカワ由来、地球外物質の微粒子発見

走査型電子顕微鏡により直接観察を行った結果、カプセルに惑星「イトカワ」の物質の可能性である微粒子を発見。その分析結果を検討したところ、そのほぼ全てが地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断した。

「はやぶさ」の地球帰還についての所管省見解

月以外の天体に着陸して地球に帰還したのは「はやぶさ」が世界初。その旅をイオンエンジンで成し遂げたことは、今後の人類の宇宙探査の可能性を広げたものであるとし、期待をもって見守る。また、国民の応援を力に、「はやぶさ」の頑張る姿は、勇気や夢、希望を与えてくれた。日本政府はプロジェクト関係者に敬意を表するとともに、着陸場所の提供など多大な協力をいただいたオーストラリア政府に対し、御礼を述べ、日本の強みのある技術を活かしつつ、宇宙開発利用を積極的に推進するとしている。

はやぶさ君と遊ぼう

  • 「はやぶさ」と遊ぼう! - はやぶさ君の年賀状素材、バースディーカード、ビーズ細工、料理、ペーパークラフト。宇宙科学研究所
  • はやぶさファン! - 「はやぶさ君の冒険日誌」、ペーパークラフト、関連書籍、映画情報など。月探査情報ステーション

はやぶさ2

「はやぶさ2」は、「はやぶさ」と同様に、小惑星からの物質を地球に持ち帰るサンプルリターン・ミッション。
対象の小惑星は、1999JU3という仮名称で呼ばれている。この小惑星は、「はやぶさ」が探査したイトカワと異なり、C型という分類がなされている。イトカワはS型と呼ばれるタイプだが、C型は水や有機物などをより多く含むとみられている。太陽系空間にある有機物がどのようなものなのか、そして生命との関係はあるのか、といったテーマに挑戦する。
「はやぶさ2」は、基本的には「はやぶさ」の設計を踏襲するが、いくつか技術的な面での更新、及び新しい試みとして衝突装置の搭載が注目される。現地には1年半滞在予定。
2011年5月、JAXAは「はやぶさ2」を2014年度に打ち上げると発表した。

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