診療報酬詐取で実刑判決を受け控訴中だった奈良県の「山本病院」元理事長ら2人を業務上過失致死容疑で逮捕。[関連情報]
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山本病院の業過致死:大量出血の可能性9割 公判で2医師証言−−地裁 /奈良
2月9日16時3分配信
大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(破産)で男性患者が死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた元理事長で医師の山本文夫被告(54)=詐欺罪で服役中=の第12回公判が8日、奈良地裁(橋本一裁判長)であった。検察側証人として県立医大の古家仁教授(麻酔科)ら2医師が出廷し、争点である患者の死因についていずれも「大量出血の可能性は9割」と証言した。
[記事全文] - 山本病院事件公判 「死因は大量出血」 県立医大教授証言 奈良(産経新聞)9日 - 7時55分
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業務上過失致死事件の概要
2010年2月6日、奈良県警捜査1課などは、不十分な態勢下での手術を避ける注意義務を怠り男性を死なせたなどとして、業務上過失致死容疑で、52歳元理事長と54歳元主治医の両容疑者を逮捕した。
時系列
| 日 付 | 摘 要 | |
|---|---|---|
| 2010年 | 2月6日 | 奈良県警は、業務上過失致死容疑で、52歳元理事長と54歳元主治医の両容疑者を逮捕。 |
| 奈良県警は、肝臓手術で死亡した男性の日記を公表(遺族が公開を承諾した部分の抜粋)。 | ||
| 2月17日 | 奈良地裁は、逮捕された2容疑者について、10日間の拘置延長を認める決定。 | |
| 2月25日 | 元主治医の54歳容疑者が、拘置中の奈良県警桜井署で意識不明となり、病院で死亡。 死因は急性心筋梗塞 | |
| 2月26日 | 奈良地検は、業務上過失致死罪で52歳元病院理事長を奈良地裁へ起訴 | |
| 産経新聞|時事通信 | ||
がん治療での医療費
- 医療費について - 抗がん剤治療や検査、がんに侵された臓器摘出などに実際にかかった費用。まさかりの部屋
傷害致死での立件を見送り
本件では、腹部造影CT検査の結果「(手術の必要がない)良性腫瘍」であったにも関わらず、「悪性腫瘍(癌)」と患者に偽った告知をして手術している。患者に嘘の告知をして本来ならする必要がない手術をしているため、仮に医師免許を持っていたとしても、その手術を治療目的の「正当な業務」とは言い難い。
過失犯の業務上過失致死ではなく、故意犯の傷害致死とするには、癌と偽って手術した動機などを証明する必要があるが、捜査機関が立証できれば、故意で「人の身体を傷害し、よって死亡させた者(刑法第205条)」になるため、本件は、捜査次第で傷害致死罪に問われる可能性があった。
奈良県警は傷害致死容疑での立件を目指していたが、2010年2月26日、検察は「傷害致死は視野に入れていたが、堪える証拠がないと判断した」と傷害致死での立件を見送った。
- 奈良県警は不要な手術を行った可能性があるとみて傷害致死罪の適用も視野に捜査 - 産経新聞(2010年2月15日)
- 全医師が良性鑑定、肝臓CT「医学生も判別可」 - 産経新聞(2010年2月8日)
業務上過失致死事件の公判関係
起訴状況
| 罪 名 | 該当法 | 法定刑 |
|---|---|---|
| 業務上過失致死罪 | 刑法第211条 | 5年以下の懲役(禁錮)、100万円以下の罰金 |
第一審 奈良地裁
通常の医療ではあり得ない本件での事象
癌の告知について
- 手術した腫瘍は腹部造影CT検査で「良性」 - 産経新聞(2010年2月7日)
肝臓の摘出術について
- 山本病院理事長、手術の際に結紮処置をせず - 産経新聞(2010年2月26日)
- 手術中「ちょっと違う」山本病院理事長 肝臓片の切除"試行錯誤" - 産経関西(2010年2月10日)
- 計画書作成せず手術実施=山本病院患者死亡−奈良県警 - 時事通信(2010年2月9日)
- 輸血準備「いらん」 執刀の山本病院理事長 - 産経新聞(2010年2月9日)
- 容疑者、肝臓手術は未経験 - 産経新聞(2010年2月6日)
遺族のコメント
- 遺族がコメント発表 山本病院の患者死亡 - 産経新聞(2010年2月6日)
診療報酬不正事件の概要
奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」の理事長と事務長が、生活保護受給者の患者2人に心臓カテーテル手術をしたように装い、虚偽のレセプト(診療報酬明細書)を使って約170万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕された。
時系列
| 日 付 | 摘 要 | |
|---|---|---|
| 2009年 | 12月 | 医療法人雄山会が破産手続きを開始。 |
| 2010年 | 1月13日 | 病院理事長に懲役2年6月の実刑判決。弁護側は判決を不服として即日控訴。 |
| 1月18日 | 控訴中の52歳病院理事長について、大阪高裁が保釈を認める決定をした。 被告が保釈保証金の1800万円を即日納付し、保釈された。 | |
| 6月10日 | 大阪高裁は懲役2年6月とした一審奈良地裁判決を支持、弁護側の控訴を棄却 | |
| 産経新聞|時事通信 | ||
診療報酬不正事件の公判関係
起訴状況
| 罪 名 | 該当法 | 法定刑 |
|---|---|---|
| 詐欺罪 | 刑法第246条 | 10年以下の懲役 |
判決状況
| 審 理 | 被 告 | 検察求刑 | 判 決 | 裁判所 | 判決日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第一審 | 元業者 | 求刑 懲役3年 | 懲役3年、執行猶予5年 | 奈良地裁 | 2009年11月30日 | |
| 元病院事務長 | 求刑 懲役2年6月 | 懲役2年6月、執行猶予5年 | 2009年12月17日 | |||
| 病院理事長 | 求刑 懲役4年 | 懲役2年6月 | 2010年1月13日 | |||
| 控訴審 | 控訴棄却 | 懲役2年6月 | 大阪高裁 | 2010年6月10日 | ||
診療報酬とは
- 診療報酬の決まり方と最近の動き - 内閣府「公共料金の窓」
- あなたの医療と診療報酬 - 全国保険医団体連合会
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