元厚生次官宅連続襲撃事件

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2008年11月、元厚生事務次官宅が相次いで襲撃され3人が死傷。10年3月、さいたま地裁が男に死刑判決。[関連情報]

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事件概要

2008年11月18日、さいたま市の元厚生事務次官宅で、夫妻の遺体が見つかる。埼玉県警捜査1課と浦和署は、2人が刃物で刺されていることなどから、殺人事件として捜査を始めた。また、同日夜には同じく別の元厚生事務次官の妻が、中野区の自宅で何者かに刺されて倒れているのが見つかる。
同年11月22日に46歳無職の男が血のついた刃物を持って、「元事務次官を殺した」と出頭。銃刀法違反容疑で逮捕された。
また、起訴状によると、元社会保険庁長官と家族の殺害も計画、下見を行ったなどとされる。

特集

2人の元事務次官の共通点

氏 名卒業大出向経験59年6月当時事務次官時
山口剛彦さん東大法学部三重県へ年金局課長小泉内閣の時
吉原健二さん年金局長

時系列

日 付摘 要
2008年11月18日午前10時15分頃、山口元厚生事務次官夫妻の殺害遺体が発見される
午後6時半頃、吉原元厚生事務次官の妻が刺され重傷を負う
11月22日警視庁に出頭してきた46歳無職男を銃刀法違反容疑で逮捕
12月4日埼玉県警・警視庁合同捜査本部が、46歳無職男を殺人、殺人未遂容疑で再逮捕
12月22日さいたま地裁が精神鑑定を行うための鑑定留置を認める(期間:2009年3月23日まで)
2009年3月23日鑑定留置終了。さいたま地検は責任能力を認定。
3月26日さいたま地検が、殺人、殺人未遂、殺人予備などの罪で容疑者を起訴

起訴状況

罪 名該当法法定刑量刑例
殺人罪刑法第199条死刑、無期、5年以上の懲役主たる罪が殺人罪の場合
殺人未遂罪刑法第203条
殺人予備罪刑法第201条2年以下の懲役
銃砲刀剣類所持等取締法違反の罪
量刑例:殺人事件・判例 罪名別判決例 - まさかりの部屋

公判関係

第一審 さいたま地裁(傳田喜久裁判長)

裁判の争点:自首をどの程度量刑に反映するかなど
日 付摘 要
2009年11月26日初公判(冒頭陳述)
12月14日第2回公判(検察側証人尋問)
12月15日第3回公判(検察側証人尋問)
12月16日第4回公判(被告人質問)
12月17日第5回公判(被告人質問)
12月18日第6回公判(被告人質問、意見陳述) 弁護側から請求されていた精神鑑定請求を却下
2010年1月13日第7回公判(論告求刑) 検察側は被告に対して死刑を求刑
2月10日第8回公判(最終弁論) 弁護側は「死刑避けるべき」と主張
3月30日第9回公判(判決) さいたま地裁は、被告に対して求刑通り死刑判決を言い渡し
48歳被告は判決を不服として即日控訴

控訴審 東京高裁(八木正一裁判長 ← 安井久治裁判長)

日 付摘 要
2011年4月27日第1回公判(冒頭陳述) 弁護側は、責任能力が限定的だったとして、減刑を求める
被告は「不公正な裁判に抗議するため控訴を取り下げます」などと不規則発言
6月3日第2回公判(被告人質問) 被告は「死刑判決自体は当然だが、納得はしていない」
「罪を認めないし、謝りません」などと述べる
6月17日第3回公判
9月7日第4回公判
10月28日第5回公判(弁論) 弁護側は死刑回避を求めて結審
12月26日第6回公判(判決)
産経新聞|読売新聞|毎日新聞

判決状況

審 理検察求刑判 決裁判所判決日
第一審求刑死刑死刑さいたま地裁2010年3月30日
控訴審東京高裁2011年12月26日

解説・コラム

事務次官とは

各省において職業公務員(官僚)が就く一般職の職員のうち最高の地位で、事務方の長といわれる(ウィキペディアより)。

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