大分県教育委員会汚職事件

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大分県教員採用試験でわいろの授受があったとして、教委元幹部らが逮捕。不正合格者の採用が取り消された。[関連情報]

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事件の経緯

2008年6月14日、教員採用試験をめぐり金銭の授受があったとして、大分県教育庁義務教育課参事の江藤勝由容疑者(52)が収賄容疑で逮捕された。また、同県佐伯市立蒲江小校長の浅利幾美(52)、県教育委員会義務教育課参事、矢野哲郎容疑者(52)、妻で佐伯市立小学校教頭のかおる容疑者(50)ら3人が贈賄容疑で逮捕された。
読売新聞によると夫婦が橋渡し役となり相場は一人当たり200万円と提示していたという。
その後、当時、大分県教委ナンバー2の審議監で、由布市教育長の二宮政人容疑者(61)、教育審議監、富松哲博容疑者(60)を収賄容疑で逮捕、昇任試験での便宜の見返りに江藤容疑者に計110万円分の商品券を渡したとして佐伯市立波当津小学校の宮川聖子校長(53)、同小野市小の渡辺洋一教頭(50)、同大島小の広瀬忍教頭(49)の3人を贈賄容疑で書類送検した(のち、宮川聖子校長は起訴猶予に)。

判決

2008年10月30日浅利幾美被告懲役1年2か月、執行猶予3年(求刑・懲役1年2か月)
11月21日二宮政人被告懲役1年6月、執行猶予4年、追徴金100万円
12月12日江藤勝由被告懲役3年、執行猶予5年、追徴金610万円(求刑・懲役3年、追徴金610万円)
12月24日渡辺洋一、広瀬忍両被告懲役8か月、執行猶予3年(求刑懲役8か月)
朝日新聞、産経新聞、山陽新聞、読売新聞

特集記事

不正の常態化

警察の調べで、不正は小中高全てで行われていたことが判明。
また、矢野哲郎容疑者の弁護士が、2008年7月10日に会見を開き、不正が常態化していたことを矢野容疑者が認めたと説明。

大分県教育委員会の対応

調査、再発防止策

教員採用試験の見直し

平成20年度実施の大分県教員採用選考試験の見直しについて」(PDFファイル)と題した文書で、透明性の確保などの方針を発表。
また、不正な方法による合格者21名を確認。9月8日に20名の現職教員に対し、退職辞令、採用取消辞令を交付した(PDFファイル)。また、不正により不合格となった救済対象者22人全員が10月以降に教諭として教壇に立つこととなった。

教育長の続投

2009年3月26日、小矢文則教育長を県教育委員として再任。一連の教員汚職事件を招いた県教委トップの責任を問う意見が根強くある中で、「広瀬勝貞知事が『ほかに代わりうる人材はない』と周囲を説き伏せ、強行突破した人事」(2009年3月27日付の読売新聞)との指摘もある。

在り方が問われる教育委員会

教育委員会の職員のほとんどが、教員から任命されるため、教育行政の独立性が招く弊害も懸念されている。教育委員会のような「地方行政委員会」というのは、政治などが教育に不正に介入しないように組織されたもので、都道府県知事や市町村長から独立し、職務を行うようになっている。(All About ガイド記事「教育委員会の問題点とは」より)

コラム

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