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普天間基地移設問題

[バックナンバーニュース関連情報]

<普天間移設>自民沖縄県連「県外」明記へ 地域版公約

 自民党沖縄県連は7月の参院選の地域版公約(ローカルマニフェスト)に、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の「県外移設」を明記する方針を固めた。27日にも県連役員会などを開き、正式に確認する。党本部は同県名護市辺野古沿岸部への移設を決めた日米合意に反するとして「県外」の取り下げを引き続き求める構えだが、党本部と県連の分裂は決定的となった。(毎日新聞)
[記事全文]

◆党本部と県連の「ねじれ」が指摘されていた
[映像]高村氏、公約ねじれ「間違ってもそうならないように」 - 「党本部と地方がバラバラだと、これじゃ民主党と同じじゃないか、これじゃ鳩山さんと同じじゃないか、間違ってもそうならないように」(自民党 高村正彦副総裁)。TBS系(JNN)(5月24日)
<自民党>参院選公約 米軍の辺野古移設明記せず - 毎日新聞(5月20日)
社説[普天間自民公約]沖縄の声を受け止めよ - 自民党は政権与党だ。「県外移設」を掲げなければ選挙に勝てない、という県連の立場に理解を示すのであれば、政策に反映させるのが筋だろう。沖縄タイムス(5月23日)

◇昨年の衆院選での公約
外交・安全保障 - 自民党<政権公約>

◇移設と嘉手納以南の土地返還について
首相、嘉手納以南の返還計画合意 普天間は22年度以降 - ※全文を読むには会員登録が必要。朝日新聞デジタル(4月5日)
動き出すか「普天間移設」問題 - Yahoo!みんなの政治

バックナンバー

辺野古移設を要請 推進派市議(22日) ...

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普天間飛行場移設問題の概要

1945年6月、米軍によって4つの集落(宜野湾・神山・新城・中原)が取り潰されB29用2400m級の滑走路を持つ普天間飛行場が建設された。終戦からこの間飛行場は放置状態で、土地を接収された住民が多く飛行場の周囲に戻ってきた。1956年、本土から移転してきた海兵隊に陸軍から移管された。1996年に日米両政府が5〜7年以内の全面返還で合意したが実現しなかった。2006年の日米合意と2009年のグアム移転協定(PDFファイル)で、海兵遠征隊など「機動展開部隊」のグアム移転と、フライト機能のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設を合意したが、鳩山内閣は、航空部隊のみの県外や国外移設を検討してきた。2010年5月23日、方針を転換し、日米安全保障協議委員会共同発表を行い、2006年の日米合意に沿った移設方針で日米両政府が同意した。
[写真]沖縄県宜野湾市にある米海兵隊の普天間飛行場(2005年6月22日撮影)。(c)AFP/Toru YAMANAKA 

普天間移設Q&A

防衛白書や米軍準機関紙「スターズアンドストライプス」より抜粋。

【沖縄県外、日本国外には移設できないのですか?】
空中給油機を運用する機能、緊急時の基地機能については、本土の自衛隊の航空基地などへ移駐することとしましたが、陸上部隊の輸送機能については、県内の陸上部隊とヘリ部隊とを、迅速に展開するため、常に連携して定期的な訓練・演習や作戦などにおいて運用する必要があることから、沖縄に確保されるべきであることが日米間で確認され、県内の移設で合意したものです。

2006年防衛白書

【なぜ普天間飛行場を完全に移設しなければならないのですか?】
騒音がひどくて危険で、沖縄県民の主張する「不公平な負担」の象徴だからです。海兵隊員2名と海軍兵による1995年の小学生暴行拉致事件で反基地デモが沖縄に起きて、米軍施設を減らす運動が生まれました。2003年、ラムズフェルド国防長官は、上空より普天間飛行場を視察し、「事故が起きない事が奇跡だ」とコメントしました。その翌年、海兵隊のヘリコプターが沖縄国際大のキャンパスに墜落し、普天間基地閉鎖要求の声が高まりました。(カッコ内は編集者が追加)

米軍準機関紙 Stars and Stripes Futenma questions and answers

市街地に隣接し危険な普天間基地

2004年8月13日、米軍CH-53D型ヘリが基地に隣接する沖縄国際大に墜落。破片は生後6カ月の赤子が眠る寝室に刺さり、大型ローターが駐車バイクを破壊した。(詳細は沖縄米軍トピックを参照)。また、障害物を排除し、航空機の離発着の際の安全を確保するエリア「クリアゾーン」に、住宅地が含まれている(PDFファイル)。クリアゾーン内には、公共施設・保育所・病院が18か所、住宅約800戸、約3600人余の住民が居住している。 伊波宜野湾市長(当時)は、太平洋軍司令部に対しても履行を求めてきているが、2010年1月7日、辺野古案の滑走路の長さに合わせて約1000m縮小し1800mとして基地内にクリアゾーンを設定し直すよう、政府に求める意向を示した。2010年2月25日、危険性を放置したとして、国に対しあらゆる提訴のあり方を検討する方針を明らかにした。住民の騒音被害に対する怒りや事故に対する不安の声も多い。
(引用:沖縄県公文書館、Wikipedia、田中宇の国際ニュース解説。岐阜新聞、琉球新報、宜野湾市基地渉外課、宜野湾市教育委員会文化課)

年表と主な動き

現行案とキャンプ・シュワブ沿岸部

1996年のSACO合意では「沖縄本島の東海岸沖」とだけ書かれていた代替基地建設計画は、紆余曲折を経て、辺野古岬とこれに隣接する大浦湾と辺野古湾の水域を結ぶ形で設置する案となった(沖縄 辺野古での米軍基地建設計画の推移)、V字型に配置される2本の滑走路はそれぞれ1600メートルの長さを有し(オスプレイの編隊離着陸や習熟訓練には、最大で約1575mが必要)、2つの100メートルのオーバーランを有する。各滑走路の在る部分の施設の長さは、護岸を除いて1800メートルとなる(外務省「再編実施のための日米のロードマップ(仮訳)」)。
  • キャンプ・シュワブの位置 - Yahoo!地図

「普天間飛行場の移設に係る政府方針」(平成11年12月28日閣議決定)に基づいた基本計画。環境対策として、環境影響評価を実施し、その影響を最小限に止めるための適切な対策を講じる。首相官邸

普天間飛行場代替施設の基本計画について(案)

オスプレイの配備

米軍再編とグアム移転

2008年9月に、米会計監査院(GAO)は、移転費用の総額が150億ドル(1兆5000億円)を超えるとしていた。2009年2月に日米両政府が署名したグアム移転協定(PDFファイル)では、総額102.7億ドル(約1兆270億円)で、日本が60.9億ドル(当時のレートで約7千億円)を負担することで合意した。この合意により、日本の防衛と安全保障に対する米国の責務を、沖縄から移るグアムの海兵隊が将来も支え続けるとされる。かつ、アジア・太平洋地域の抑止力を強化すると日米政府が認識すると明記されている。米国はグアム移転計画の詳細を公表しているが、莫大な財政負担をする日本政府は、国会や国民に詳細は未定と一切公表せず、9月10日の閣議で2010年版防衛白書を了承。その中で海兵隊の県外への機能分散は不可能としている。

グアム統合計画の環境影響評価書

2010年7月、米環境保護局(EPA)は、グアム再編のための環境影響評価最終報告書を公表した。当初2014年に海兵隊員1万552名(移転人数は2006年合意の「8000名」から約2000名増加)と家族9千名の移転だったが、緩和策で2014年に海兵隊2468人、家族2008人、2015年に海兵隊4265 人、家族3562人、2016年に海兵隊6959人、家族5893人となった。2017年に当初の海兵隊員1万552名と家族9千名の移転が実現するが、グアムにおける受け入れ計画や建設計画が影響されることはない(ES.43)としている。 2014年か2015年までに海軍長官が移転することを米議会に報告している(国防総省グアム軍事計画報告書)普天間ヘリ関連部隊11部隊約2000人を移せば、早期の危険性除去と全面返還が可能。

ファイナルEIS エグゼクティブサマリー 米環境保護局

米海軍グアム統合計画室は、米太平洋軍司令部が策定したグアム統合軍事開発計画に沿った環境影響報告(「沖縄からグアムおよび北マリアナ・テニアンへの海兵隊移転の環境影響評価/海外環境影響評価書ドラフト」)を作成、2009年11月20日に公表された (PDFファイル)。グアム統合軍事開発計画書には、グアムに移転する部隊名の詳細が記されており、その中に普天間にしかないヘリ部隊「海兵隊中型ヘリ中隊」の記述もある。MV22オスプレイ12機を含めて計25機の回転翼機はグアムを本拠地とするほか、MV22を含む回転翼機の合計で37機、固定翼機を含めると67〜71機分の受け入れ施設が建設される予定になっている。(現状の普天間基地の回転翼機数は、36機)。グアムに移転する海兵隊の訓練はテニアンで行う。2010年2月1日、米国防省は、QDRを発表。代替施設の適性(クオリティ)やグアム移転費用などの検討結果と勧告が出されたリンク切れしています(pdfファイル)。米環境保護局(EPA)は、急激な人口増加にインフラが追いつかないと指摘。深刻な上下水道の整備不足などに対し、予算や人員の流入遅延などの計画修正があるという。
(宜野湾市、47News)

グアム統合軍事開発計画(PDFファイル)(2006年7月)

再編実施のための日米のロードマップ

「日米同盟:未来のための変革と再編」(2005年10月29日)をもとに、日米両国は太平洋全域における日米の軍事力の再編に同意した(再編実施のための日米のロードマップ(仮訳))。

米海軍グアム統合計画部(JGPO)「海兵隊移転」(抜粋)

2010年5月の「日米合意」

米軍普天間飛行場の代替滑走路を辺野古周辺に設置/工法などは2010年8月末までに結論/鹿児島県・徳之島を含む県外への訓練移転を推進/グアムなど日本国外への訓練移転を検討/米軍と自衛隊の施設の共同使用の拡大を検討/ホテル・ホテル訓練地域の使用制限を一部解除/在沖縄海兵隊8000人のグアム移転の着実な実施/嘉手納以南の米軍施設・区域の返還の着実な実施

キャンプ・シュワブ沿岸か周辺海域に滑走路を建設。自公政権で日米合意、過去に名護市容認したものに沿う趣旨。沖縄県が同意したことはない

「共同声明は国家間の合意」の意味

米軍再編と環太平洋軍事協力構想

米国は、昨年から台湾への68億ドルの兵器売却で警戒していた中国に対し、融和政策と米中海軍協力関係の構築などのため、国家安全保障のトップを派遣するなどの交渉を続けてきた。徐才厚中央軍事委員会副主席、米の国防長官にあたる中国高官は、国防省から真珠湾へと米軍基地を巡る1週間の視察をした(米軍準機関紙スターズアンドストライプス(2010年2月8日))。2010年9月9日、国防総省のモレル報道官は、中国が米に対する国家戦略の転換を表明してきたと発表。オバマ大統領、胡錦濤国家主席両首脳とゲイツ国防長官は、誤解を避けるために更なる軍事交流を合意したと発表した。2010年9月7日に、尖閣諸島近くで海上保安庁の巡視艇と中国漁船が衝突し、2010年9月25日、日本側に拘束されていた船長らの身柄釈放に中国側が成功し、米時間9月28日には米側との米中軍事正常化に同意すると公表した(米軍準機関紙スターズアンドストライプス)。オバマ米大統領は2010年10月8日、米輸送機 C-130 の対中禁輸を緩和を一時的に認める方針を議会に伝達した(47News)。

ゲーツ国防長官の今回の成果は、国務省にとっても、国際社会にとっても記念碑となった。ゲーツ氏の努力により、米だけでなく世界の多数が天寿を全うする。彼は強い体力と意志を持ち、妥当と思わない「No」は受け入れなかった。この30年中国はすばらしい成長を遂げ、米中貿易は年間4000億ドルを超える。中国の経済力は、世界中の貧困解消の助けとなる。中国の未来は我々の未来だ。今までの歴史はしばしば新興国の存在が不確実性と対立を招いてきた。冗談ではなく、太平洋地域の一部には、中国の台頭を恐れ、脅威と看做す人たちもいる。そして、中国が米を衰退させると心配している。我々はこれらの懸念を拒絶する。19C の教訓は当てはまらない。

クリントン国務長官演説 米中関係のビジョン(米国国防省 より要約引用。2011年1月14日)

[日中と沖縄]対話こそ関係改善の道 - こんなときだから「万国津梁(しんりょう)の鐘」に刻まれた琉球の生きざまを思い起こしたい。・・万国津梁とは世界を結ぶ懸け橋の意味で、「南海のすぐれた地にあり、朝鮮から優れた文化を学び、中国とは不可分の関係で、日本とも親しい琉球は、東アジアに出現した蓬莱(ほうらい)島のようである」と書かれた。次いで、貿易船を操って世界の懸け橋の役割を果たした琉球は、諸外国の物品が満ちていた、と記している。米国は領土問題は当事国間で解決するよう求め、干渉しない立場を明確にした。それでも同盟にすがろうと沖縄基地の重要性を強調する言論が起きそうな雲行きだ。・・海兵隊削減を含む沖縄の負担軽減にブレーキがかかったり、陸上自衛隊の先島配備計画を後押しする材料に使われるかもしれない。 「普天間」県内移設反対の言論を抑えようとする内向きな議論に勢いがつくようでは、この国にとって不幸だ。・・解決は対話以外にない。

沖縄タイムス

知事の姿勢(反対に方針転換)

過去3回の沖縄県知事選挙は「県内容認派」が「県内反対派」に勝利したものの、2010年11月の沖縄県知事選挙では、仲井真氏が「県内容認」から「県外移設」へ方針を転換し、再選。仲井真氏は1期目は条件付きで県内移設を容認していたが、鳩山内閣が「県外移設」を約束したのに裏切ったことに対する沖縄県民の反発・失望・怒りが大きく、仲井真氏を支持する経済界を中心に危機感が高まったことを背景に、選挙直前になってスタンスを大転換することとなった。
対話の余地
2010年の知事選を受けて、菅直人首相(当時)の周辺では「対話の余地が残った」(日テレNEWS24)などの見方もあるが、地元紙は「『県外移設』公約の実現を」(琉球新報)、「『県外』の公約は重い まず日米合意の見直しを」(沖縄タイムス)と求めている。

名護市長の姿勢(移設反対)

辺野古を抱える名護市では、2010年1月の市長選で、受け入れに反対する新人の稲嶺進氏(無=民主、共産、社民、国民推薦)が、容認派で自民、公明両党の支援を受けた現職・島袋吉和氏(無)を接戦で破って初当選。鳩山首相(当時)が、選挙結果を普天間移設先決定の判断材料にすると明言していたことから、名護市辺野古に移設するとした2006年の日米合意の実現は極めて困難となった(読売新聞)。

新基地については、日本政府は相変わらず強硬姿勢を崩さず移設準備をすすめるとのことでありますが、オール沖縄で基地の受入れを強く拒んでいる今、私は「辺野古の海にも陸にも新たな基地は作らせない」姿勢を改めて固くお約束いたします。

名護市役所「市長あいさつ」

移設に対する市町村自治体の対応

沖縄タイムスが2010年4月10日までにまとめたアンケートによると、県内41市町村長全員が、移設先として県外や国外を主張、県内移設容認は皆無となった。

宜野湾市

伊波洋一宜野湾市長(当時)は、米の資料の分析を進め、以前から一貫して、普天間飛行場の代替え施設は日本側の要請であって必要ないとの立場で、2010年1月8日、米軍の定める事故防止目的で滑走路両端の土地利用を禁止する「クリアゾーン」が基地外に設定されている問題に関し、滑走路を約1000メートル縮小して基地内にクリアゾーンを設定し直すよう、政府に求める意向を示した(琉球新報)。 2010年5月7日、日本政府に向け、「何度訴えても、宜野湾市民の心情は理解しておらず、まるで宜野湾市民は自分たちの「危険性の除去」さえできれば良いので、早く辺野古でもどこへでも移して下さい、との声を上げているかのように曲解し、県内移設強行の口実とした」。「9万3千市民を苦しめている481ヘクタールの普天間基地が県外・国外に撤去されない限り、将来の日米関係を含めすべての問題に取り返しのつかない負の影響を与えることは必至である」との抗議を行った(宜野湾市)。5月16日、稲嶺進名護市長とともに普天間飛行場の県内移設に反対する(宜野湾市_名護市共同声明文)を発表した。米軍機の夜間・早朝の飛行差し止めと損害賠償を国に求めた普天間爆音訴訟控訴審の判決が、7月29日、福岡高裁那覇支部で言い渡され、普天間飛行場を「世界一危険」と認め、クリアゾーン確保と、午後10時〜午前6時までの飛行制限を日米合意した騒音防止協定が形骸化していることに対する国の不作為を非難した(判決要旨 - (Pdfファイル)Jelf-justice.org)。 市長就任以来、米軍の安全基準や日本の航空法が適用されない普天間飛行場の危険性を指摘し、運用の停止を求めてきた伊波氏は、2009年2月に策定した「第三次普天間飛行場返還アクションプログラム」の一環として、2010年7月3日 、「国によるアメリカ合衆国への普天間基地の提供は、1 憲法92条、94条が保障する宜野湾市の自治権と憲法32条が保障する裁判を受ける権利を侵害し、2 憲法14条が保障する地方自治体の平等原則に違反し、3 「飛行場としての安全性」を欠く施設提供は著しく受忍限度を超え違法である」として、国が同飛行場の危険性を放置したまま米側に提供し続けているのは違憲だとして、国を提訴する意向を示した(宜野湾市)。2010年10月18日、宜野湾市議会は知事選に出馬する伊波洋一市長の辞任を全会一致で承認した。伊波氏は、在任期間を振り返り「普天間飛行場の危険性を認識させたというのが大きな仕事だった」。普天間飛行場問題の仲井真弘多知事の対応については「国に要望だけすることで終わっている」と指摘し、「わたしは国がやらないなら、米国にでも行き、しっかりと対処していきたい」と述べた(琉球新報

名護市

2010年1月25日、名護市長選で当選した基地反対の稲嶺進氏は、2010年3月8日、施政方針演説で改めて陸海問わず一切の新基地建設の拒否を表明した(沖縄タイムス)。2010年10月5日、辺野古移設計画を断念させる方策について、「県知事がノーと言えば、県民がノーと言っていることと一緒だ。これが最も大きなファクターだと言える」と述べ、「県議会をはじめ県内の市町村で日米共同声明の反対決議がなされたが、当事者である名護市議会ができていないことを市民が心配している。選挙結果に応える議会の行動がいただければありがたい」と、今定例会中の議決に期待した(沖縄タイムス)。2010年10月15日、名護市議会は、米軍普天間飛行場を県内移設するとした日米合意の撤回を求める意見書、決議の両案を賛成多数で可決した。(沖縄タイムス

北部訓練場と高江

やんばるの中の東村の北のはずれにあるのが「高江」で中学生以下が人口の2割を占める。新たに高江集落を取り囲むように6ヶ所のヘリパッドの建設が予定されている。6ヶ所のヘリパッドのうち2つがくっついているところが2ヶ所ある。オスプレイパッドと専門家はみている。辺野古の新基地(オスプレイの安全な着陸用1800m滑走路)が建設されると、高江集落に隣接したオスプレイパッドに満載では不可能とされる垂直離着陸を行うことになる可能性も高い。2010年11月16日、北沢氏は、新設中の高江ヘリパッドについて、「安全性を考慮して設計変更することになる」と述べ、次期知事と沖政協で対話を進める意向を示した([[琉球新報>{{http: //http://bit.ly/b3rjKO}}]])。 2011年1月26日、反対する住民らを国が通行妨害で訴えた裁判の口頭弁論が、那覇地裁であり、住民や支援者が那覇地裁にいる間に、反対住民の多くが出払っていた建設現場には、沖縄防衛局の職員や作業員などおよそ30人が砂利の搬入などを始め、裁判所が勧告することを無視して工事の強行に入るということについての憤り、腹のそこから怒りをおぼえるなど、国の姿勢を批判する声があがった。(QAB琉球朝日放送
(グーグルアース、Wikipedia、Voice of Takae)(リンクに関して

やんばる東村 高江の現状

嘉手納町

2010年1月19日、宮城嘉手納町長は、嘉手納基地について「極東や日本の安全を守る役割を担ってきた一面もある」が「騒音問題など基本的なことも解決していない」と懸念を示した。

沖縄県民の思い

辺野古と基地との関わり

毎週土曜日の夕方、キャンプ・シュワブのゲート前で静かに基地反対を訴えるピースキャンドルが行なわれている(QAB琉球朝日放送)。一方で、名護市市長選挙における辺野古地区の出口調査から、「70〜80%が移設を支持」(櫻井よしこ)との見方もあり、2011年10月26日には「辺野古移設容認派 名護市民決起集会リンク切れしています」も開かれた。
  • シリーズ2010参院選7 どうなる普天間、辺野古の苦悩 - 辺野古の漁師・宜志富紹司さん。「国が決めるなら止められない」と基地建設を容認。「ここを埋めてしまえば、やっぱり漁は難しくなる。それに対して、養殖とか陸の上で仕事ができるように、いろいろ要望してきたんですけど、ひとつも達成されていない」。琉球朝日放送(2010年7月2日)
  • 推進組織が復活 普天間移設 辺野古 -  工法は「埋め立てのみ」。沖縄タイムス(2010年6月13日)

沖縄県内経済界

県内経済界は高まる県民の反対運動から「実現は不可能」との見方で一致した。県商工会議所連合会の国場幸一会長は「反基地運動は今まで以上に激しくなる。嘉手納基地の返還運動にまで発展する可能性を米国も恐れているはずだ」と指摘。「以前は北部の土建業者のメリットになるとして工法の話も出たが、今度はどんな工法であっても受け入れとはならない」と拒否の姿勢を強調した。知念栄治県経営者協会長は「基地に依存して飯を食おうとは思っていない。基地建設は一時的には潤うかもしれないが長期的には生産性を落とす」と説明。「嘉手納より南の基地の返還が遅れることのほうが経済損失は大きい」と述べ、「移設先が定まらず普天間が固定化されるのが最も問題だ。政府の認識を問いたい」と懸念を示した。

県内経済界、実現不可能で一致 普天間固定化を懸念 - 琉球新報

米の対応や報道

2011年1月10日、琉球新報は、米ワシントンポスト紙が「沖縄の基地問題は依然として未解決だが、両政府はさほど気にしていない。オバマ大統領は最終案を提示しておらず、期限も設定していない」と報じたことを伝えた(琉球新報)。中国、日本、韓国を訪問したゲーツ氏は、1月13日、東京で、昨年5月の合意継続を確認してきたが、沖縄と普天間問題について多くを理解し、この問題が今後米軍再編計画に影響を与えないとした(スターズアンドストライプス紙)。また、慶応義塾大の講演で、自らの訪中の際に、中国が関係改善と北朝鮮対処で米との協力に合意したことを述べると共に、この先も在日米軍は必要であり、横田に司令部のある日米統合ミサイル防衛部隊は存続するだろうと述べた(スターズアンドストライプス紙).

日米の報道の差

沖縄以外の基地受け入れの反応

|沖縄タイムスのアンケートによると、在沖米軍基地を受け入れると答えた地方自治体はゼロで、19都県は回答すら拒否した。これに対して、「在日米軍の必要性を強調するなら、その負担は全国で分かち合おうと呼び掛けるのが筋」(長崎新聞)との見方もある。

沖縄と日米との会談および面談

日米会談

菅政権

会談名日 付日本側米 側
日米安全保障協議会、2+2会合2011年6月21日「中国は東・南シナ海で航行の自由との関係で摩擦を生じさせている」(松本外相)。 |「沖縄の理解を得ることが何よりも重要だ。在沖縄海兵隊グアム移転は沖縄の期待が大きい」( 北沢防衛相)。「日米が地域諸国と協力し、しっかり対応していかなくてはいけない。米議会は日米同盟を支持する人でもフラストレーションがたまっている。沖縄海兵隊グアム移転は普天間移設の目に見える進展に懸かっている」(クリントン国務長官)。|「来年においては、(従来の停滞ではなく)具体的進歩が重要であることに力点を置く。米は、困難な年内の目標期限を望まないが、年内にも普天間問題の進展を望む」(ゲーツ国防長官 1 2 )。

日米以外の主な反応

アジア太平洋地域の他の米軍基地問題

普天間問題の変遷(過去の移設案含む)

1998年、日本政府が海兵隊の県外移設先の提供が不可能なのであって、海兵隊には沖縄の戦略的位置は問題ではないとしたうえで(琉球新報)、2009年12月、クローリー米国務次官補(広報担当)は、「米軍再編の現行計画が最善のものだ」(琉球新報)とした。 駐日米大使館のルーク公使は2010年1月13日、新たな提案があれば応じるとするとともに、在沖海兵隊のグアム移転協定は「正式な国際協定」との認識を示した(沖縄タイムス) 。 2010年3月1日、北マリアナ諸島のイノス副知事が普天間飛行場移設を歓迎するとして、強い期待感を表明した(47NEWS)。沖縄に海兵隊員として勤務経験もあるジム・ウェッブ上院議員は、2010年2月15日、いかなる合意であれ日米と沖縄3者の支持を得たものでなければならないと表明した(時事通信)。2010年2月25日、米軍準機関紙Stars and Stripes紙は、沖縄県議会が日本政府に県外移転を公式に要求し、日本政府高官が、海兵隊航空部隊は沖縄にとどめる必要があると米側へ返答したと報じている。2010年2月17日、米太平洋海兵隊スタルダー司令官は、在沖海兵隊の対象は北朝鮮崩壊時の速やかな核の除去であることを明らかにした。2010年3月29日、米は、今後は同盟関係の緊張を緩和する新しい選択肢のみ尊重するとした。訪米した外相にゲーツ国防長官が、移設先が2000人の海兵隊の本拠地となる旨説明した後に表明した(ロイターリンク切れしています)。2010年4月27日、米 Stars and Stripes紙リンク切れしていますは、読谷村で開かれた県内移設反対の県民大会は、1972年本土復帰以来最大規模であり、仲井真知事は日米両政府に県内移設を諦めるように要求。初めて自民党も参加し、子供たちの姿も多かったと伝えている。ルース駐日米大使は2010年4月9日、徳之島分散案に対して、計画案の施設の配置が米側の基準に抵触する可能性をあげ、部隊の分散を拒否し地元の合意を重視する考えを示した。2010年5月、米は地元の合意を条件に徳之島の訓練を実務者会議で了承したが、地元の合意は得られなかった沖縄タイムス。2010年5月6日、国防総省のモレル報道官は、鳩山首相が示した県内移設案について「正式な提案というより、まだアイデアの段階だ」との認識をあらためて示した。

過去の連立内の各党などの移設候補案

移設に関する2009年マニフェスト

日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む。

民主党「政権政策Manifesto2009」

主体的な外交戦略を構築し、緊密で対等な日米同盟関係をつくる。日米協力の推進によって未来志向の関係を築くことで、より強固な相互の信頼を醸成しつつ、沖縄県民の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む。

三党連立政権合意書(2009年9月9日)

普天間基地の辺野古移設は、環境影響評価が始まったものの、こう着状態にある。米軍再編を契機として、普天間基地の移転についても、県外移転の道を引き続き模索すべきである。言うまでもなく、戦略環境の変化を踏まえて、国外移転を目指す。

民主党「沖縄ビジョン」(2008年7月8日)※当時は小沢一郎代表

鳩山政権の対応

県外、国外への移設方針を示した上で、「県民の気持ちを確認しながらアメリカとの交渉に臨む」としていた。2009年11月に全国紙(新聞)4紙とNHKが実施した世論調査で、「県外・国外移設」などを求める回答が、「現行計画通り進めるべきだ」という趣旨の回答を上回った(沖縄タイムス)。 鳩山首相は、現行案以外の新たな移設先を2010年5月までに選定するよう各閣僚に指示した(琉球新報)が、2010年5月28日、「辺野古崎地区及びこれに隣接する水域」と明記された日米共同声明が発表された(ANN)。鳩山首相は6月に退陣。しかし、その後の講演では、「辺野古以外、探す努力を」などとも発言している(毎日新聞)。

菅政権の対応

2010(平成22)年6月に就任し、翌年9月に退陣。名護市辺野古へ移設するとした日米合意を堅持するとしたが、県外移設を求める県との溝は埋まらなかった。埋め立て許可権限を知事から国に移す特別措置法制定の可能性については、10月の衆院予算委で「沖縄の声を無視した強引なやり方をすることは全く念頭にない」と否定。新たな沖縄振興をめぐっては、県要望に沿った取り組みを強調したが、実現の可否は次期政権に委ねられた(琉球新報)。

日米合意を踏まえるという原則はしっかりと守っていかなければならないと思っております。ただ、だからと言って、沖縄の皆さんが現在の時点で賛成をしていただいているというふうには、まだまだ思える状況にないこともわかっております。(中略)沖縄の負担の軽減ということをしっかりと取り組んでいく、そのことを含めた話し合いをしていかなければならない。

首相官邸「菅内閣総理大臣記者会見」

野田政権の対応

2011年9月2日に野田内閣が発足。就任会見では、米軍普天間飛行場移設問題については言及しなかった。その後、辺野古への移設案を沖縄県に了承してもらえるよう、説得に全力を挙げる考えを表明した。

【議論・意見】海兵隊の役割と抑止力

【議論・意見】辺野古移設は是か非か

タイトル本文より抜粋著者・媒体・掲載日
沖縄を訪ねて 新首相は「普天間基地移設」「沖縄振興新10ヵ年計画」に正面から取り組まなければならない今政府は、沖縄の負担を軽減する道をもっと模索する必要がある。舛添要一氏・現代ビジネス(2011年8月23日)
名護市長選の「民意」を斟酌する必要はない移転は、日米の政府間で合意し、地元も含めて既成事実になった意思決定だ。それを安易にひっくり返すと悪い前例になり、日米間の信頼関係がそこなわれて安保体制にも悪影響が大きい。池田信夫氏・アゴラ(2010年1月27日)
「玄葉外相 クリントン国務長官に普天間基地の辺野古移設を早くも約束 もう沖縄差別はやめよう解決は不可能な「移設」ではなく、基地廃絶しかない。宮武嶺氏・BLOGOS(2011年9月20日)

【議論・意見】沖縄振興策で解決するのか

2012年度予算案では、沖縄振興に関する予算は、前年度比27.6%増の総額2937億円と大幅に増額した(時事通信に金額推移の図解)。
経済評論家の池田信夫氏は「コースの定理」として、「地元に賄賂を出すしかないのだ。迷惑施設に対して政府が補償金を支払い、周辺住民がそれを受け入れれば、双方にとって望ましい状態が実現できる」(アゴラ)などの意見を述べている。これに対しては、「返せない、また、返す必要がないカネを返せという体質は、暴力団国家(行政)権力の発露そのものでしかない」(流動2001)、「仲井真相手なら『負担軽減』と経済振興策のセットで辺野古案に向けて懐柔できる。ああよかった」ということか。どうして現政府の手先のような行動を取るのか。」(辺野古浜通信)との反論がある。また、基地の受け入れを条件に振興策を提示するというリンク論については、馬淵澄夫沖縄担当相が12月7日の会見で否定している(琉球新報)。

政策提言団体など

防衛省及び外務省を主務官庁とする 財団法人、平和・安全保障研究所リンク切れしていますは、「(米軍に基地を提供する)その義務を沖縄に押しつけて済まそうとする日本政府に対する沖縄の不平等感が募る。日米安保体制を維持するつもりであれば、日本は義務を果たす用意がなければならない。日本国民のどれだけがそのことを真剣に考えてきただろうか」との疑問を投げかけている(普天間をどうするのかリンク切れしています)。

その他の沖縄の問題

政府による地元への圧力

2007年、特措法施行後初の自治体合同説明会で、当時の施設局の桝賀政浩施設企画課長は「再編の目的達成」と非常にあいまいな評価基準を持ち出した。当時も、名護市を米軍再編交付金の対象にしない意向を示すことで、名護市に政府案を受け入れさせようとする防衛省の圧力があった(琉球新報)。2010年2月23日、名護市は新基地建設反対と整合性を保つため、同交付金で着手している継続事業は予算計上し、国に助成を求め、米軍再編交付金を使用した新規事業を2010年度の一般会計予算に盛り込まない方針を決めた(琉球新報)。名護市は継続事業分である、道路や学校施設、コミュニティー施設整備など10の継続事業について同交付金を用いて事業執行する予算を立てているが、防衛省は市が2010年度予算に計上している約9億9千万円の内示を保留しているほか、09年度内示分の6割に当たる約6億円についても交付していない。市によると同省から保留の理由や、交付の可否などについて具体的な説明は一切ない。名護市は交付金継続事業の一部に暫定的に別財源を充てるほかすべがなく、再編交付金の“アメとムチ”的な特性に翻弄される自治体の姿が浮き彫りになった格好だ(琉球新報)。

自衛隊増強問題

米軍再編では先島への自衛隊配備の必要性は触れていないが、防衛省が陸上自衛隊を宮古島や石垣島、与那国島に段階的に配備する方向で検討していることが2010年7月19日、複数の同省幹部の話で分かった。2010年8月28日、「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」は報告書で日本周辺海域を多種の海洋資源が見込まれると位置付け、「沖縄が地政学的に重要であることは明らか」と言及した(沖縄タイムス)。主要国では領土侵攻の前に敵を食い止めるため海軍や空軍を重視し、陸上部隊を削減する傾向にあるが、2010年9月19日、陸上自衛隊の定員を現在の15万5千人から16万8千人へ1万3千人増やす方向で調整していることがわかった。 2020年までに南西諸島を含めて2万人規模とする構想も浮上している。(沖縄タイムス

コラム

米国務省は別に沖縄ばかりを考えていない。日米安保体制を大事にすべきだと考えている。あまりにも長い海兵隊と沖縄との関係で、金銭面の負担のほとんどを日本政府が支払っており、沖縄駐留は米軍にとってすごく甘い。・・・新防衛大綱ではやはり『中国脅威論』が表面化した。日本の将来にとって非常に危ない選択だ。沖縄で自衛隊を強めて中国の脅威に備えるなら、・・・この(中国との間の)海は危ない海になる。・・・反中の広がりによって、新基地建設を許してはいけない」。

【識者に聞く】普天間問題・安保と沖縄 - ガヴァン・マコーマック氏(ジャパン・フォーカス代表編集者)琉球新報

  • 大いなる不安と一縷の望み - 仲井真知事も基地の県内移設には反対の方針ですが、政府との対話を否定してはいません。民主党政権の間は解決困難でしょうが、政権を私たちが奪還し、しっかりとした見通しと誠意をもって話し合えば、きっと解決に向けた明りが見えてくるでしょう。- BLOGOS
  • 沖縄の米軍基地問題は歴史が重要 - 沖縄の米軍基地問題を語る上で、在日米軍基地の75%が沖縄県に集中しているという事実を忘れてはならない。そして、この事実が沖縄の不幸な歴史を背景としていることも見落としてはならない。PJNEWS(2010年9月15日)

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