布川事件

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1967年に茨城県利根町布川の男性が殺害された事件。強盗殺人罪で無期懲役判決を受けた男性2人が再審で無罪に。[関連情報]

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事件概要

茨城県利根町で1967年、大工の男性が殺害され現金10万円が奪われた事件。近くに住んでいた男性2人が強盗殺人などの罪に問われ1978年に無期懲役が確定した。
逮捕から29年後に仮釈放されたあと、2人は再審を求め、2009年に最高裁が裁判のやり直しを決定。2010年7月に再審初公判が開かれ、2人は無罪を主張した。

事件の検証

時系列

日 付摘 要
1967年8月30日朝、茨城県北相馬郡利根町布川で、62歳男性の他殺体が自宅8畳間で発見される
検視の結果、男性の死亡推定時間は8月28日の午後7時から11時頃と推定
水戸地検土浦支部は、当時20歳容疑者を窃盗罪で、当時21歳容疑者を傷害などの罪で起訴
12月28日水戸地検土浦支部は、2容疑者を強盗殺人罪で起訴
1970年10月6日第一審判決(水戸地裁土浦支部) 2被告に対して無期懲役判決を言い渡し
1973年12月20日控訴審判決(東京高裁) 弁護側の控訴を棄却
1978年7月3日上告審決定(最高裁第2小法廷) 弁護側の上告を棄却 未決勾留日数中900日を本刑に算入
2被告を無期懲役とした判決確定へ
1996年11月12日2受刑者が仮出所
11月14日
2001年12月6日水戸地裁土浦支部へ、第2次再審請求を申立て
2005年9月21日水戸地裁土浦支部は、再審開始を決定
9月26日検察側は、東京高裁へ即時抗告
2008年7月14日東京高裁は再審開始決定を認め、検察側の即時抗告を棄却する決定
7月22日検察側は、最高裁へ特別抗告
2009年12月15日最高裁第2小法廷は再審開始決定を認め、検察側の特別抗告を棄却する決定
2010年7月9日再審初公判(水戸地裁土浦支部)
2011年5月24日再審判決(水戸地裁土浦支部) 2被告に対して強盗殺人罪について無罪
他の罪については、それぞれ懲役2年、執行猶予3年を言い渡し 判決要旨
6月8日午前0時、期限の7日までに検察側が控訴せず再審判決が確定
Wikipedia布川事件|読売新聞用語解説|時事通信|茨城新聞

起訴状況

被 告罪 名
事件当時20歳被告強盗殺人、窃盗罪
事件当時21歳被告強盗殺人、暴行、傷害、恐喝、暴力行為等処罰ニ関スル法律違反の罪

判決状況

審 理検察求刑判 決裁判所判決日
第一審2被告
求刑無期懲役
2被告 無期懲役水戸地裁土浦支部1970年10月6日
控訴審控訴棄却無期懲役東京高裁1973年12月20日
上告審上告棄却無期懲役最高裁第2小法廷1978年7月3日
再 審懲役2年、執行猶予3年
強盗殺人罪について無罪
水戸地裁土浦支部2011年5月24日

無期刑について

本件では、無期懲役刑確定後、約18年(本刑算入の未決拘留日数900日を含み、約21年)で仮釈放となっているが、現在の無期刑受刑者の仮釈放については、「刑の執行が開始された日から30年が経過したときは、1年以内に仮釈放審理を開始」と運用されている。よって、2011年時点確定の無期刑では、受刑30年以下での仮釈放はあり得ない。また、無期懲役刑は満期の無い懲役刑であるため、死ぬまで刑は終わらず、途中で仮釈放されたとしても、いつまでも仮釈放中の身分になる刑。

刑事補償の請求

2011年8月29日、男性2人は水戸地裁土浦支部にそれぞれ約1億3000万円の刑事補償を請求。請求は刑事補償法の上限に当たる1日当たり1万2500円で、強盗殺人容疑で再逮捕された1967年10月から96年11月までの約29年分。

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