名張毒ぶどう酒事件

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1961年、農薬入りぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡。奥西勝死刑囚の再審請求で、最高裁が高裁に審理差し戻し。[関連情報]

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事件概要

1961年3月28日、三重県名張市葛尾の公民館で開かれた懇親会で、参加した女性17人が、農薬入りの白ぶどう酒を飲んで倒れた。5人が死亡、12人が重軽傷。被害者の中に妻と愛人がいた奥西勝死刑囚が逮捕され、「三角関係を清算しようとした」と自白したとされる。1審は「自白は信用できない」として無罪を言い渡したが、2審で逆転の死刑となり、72年に確定。過去6回の再審請求はいずれも退けられた。

死刑確定までの裁判経過

起訴状況

罪 名該当法法定刑
殺人罪刑法第199条死刑、無期、3年以上の懲役
殺人未遂罪刑法第203条
  • 該当法は現行法へリンク、法定刑は事件当時(1961年)の法定刑を表記。

判決状況

審 理検察求刑判 決裁判所判決日
第一審求刑 死刑無罪津地裁1964年12月24日
控訴審一審破棄死刑名古屋高裁1969年9月10日
上告審上告棄却死刑最高裁第1小法廷1972年6月15日
奥西死刑囚は、未執行死刑確定者の中では事件発生日が一番古く、刑確定日では2番目に古い。

第7次再審請求について

日 付摘 要
2002年4月10日第7次再審請求
2005年4月5日名古屋高裁刑事第1部は、奥西死刑囚に係る再審請求事件(名張毒ぶどう酒事件)について、
本件再審を開始し、奥西死刑囚に対する死刑の執行を停止する旨を決定。
4月8日名古屋高検が異議申し立て
2006年10月26日名古屋高裁刑事第2部は、再審開始決定を取り消す決定。
2007年1月4日弁護側が最高裁に特別抗告
2010年4月5日最高裁は、毒物について「証拠評価に疑問があり、審理をさらに尽くす必要がある」として、
再審開始決定を取り消した名古屋高裁決定を取り消し、審理を同高裁に差し戻す決定。
最高裁決定の要旨 名張毒ぶどう酒事件名張毒ぶどう酒事件 最高裁決定全文リンク切れしています
4月19日名古屋高裁は最高裁からの事件記録を受理。刑事第2部(下山保男裁判長)で差戻し審開始
2011年5月10日名古屋高裁は、農薬「ニッカリンT」の成分を分析する鑑定人を正式決定
2012年5月25日名古屋高裁(下山保男裁判長)が再審可否
共同通信|田村のホームページ|産経新聞

過去の死刑確定事件での再審開始決定事例

事件名確定判決日 付再審開始決定再審判決再審判決日
免田事件
1948年
死刑1951年12月25日
最高裁・上告棄却
1979年9月27日無罪1983年7月15日
財田川事件
1950年
死刑1957年1月22日
最高裁・上告棄却
1979年6月7日無罪1984年3月14日
松山事件
1955年
死刑1960年11月1日
最高裁・上告棄却
1979年12月6日無罪1984年7月11日
島田事件
1954年
死刑1960年12月5日
最高裁・上告棄却
1986年5月30日無罪1989年7月31日

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